忍者ブログ

カレンダー

11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新CM

プロフィール

HN:
鵺丸
性別:
非公開
自己紹介:
白黒学園企画シュトラル学園
らんらん(★ニドラン♀)

バーコード

ブログ内検索

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

3.正義のヒロイン


『人気アニメとタイアップ!
 期間限定ステージでイベントアイテムをGET!』

でかでかと広告が飾られているのは、最近人気のハンティングゲーム。
周りのプレイヤーからは「アイテムでた?」「ステージむずすぎ!」
などの声が漏れ聞こえる。

(アニメは別にいいんだけど、可愛いアイテム出るかなあ?)

スカートをふわりとなびかせながら、らんらんはゲームへログインする。
パーティ募集を幾つかちらちらと見たが、
今日はソロで行くと決め、ステージゲートへと入った。

こういったゲームには大きく、
選択したフィールドに自分とパーティメンバーのみが入るタイプと、
そのフィールドを選択した全員が入るタイプがあり、
このハンティングゲームは後者にあたる。
フィールドに入ったらんらんの目の前が一瞬に荒野へと変わと、
そこかしこでモンスターとの戦闘が始まっていた。

『GAMEOVER!』

パーティが全滅したというサインがちらほらと上がる。
どうやら、難しいという声は本当であったようだ。

ひゅん、とらんらんの手に紫色のスピアが現れる。
彼女のお気に入りであるスピア、ニードル・ラン・クールを何度か振ると
軽やかな足取りでフィールドに踊り出た。

クールを一振りするたびに、周りのモンスターが断末魔を上げて掻き消える。
他のプレイヤーには強敵のモンスターも、彼女にはただの雑魚でしかなく
レアアイテム取得のファンファーレが何度も鳴った。



「アイヤー!!助けてあるー!!!」


ものすごい悲鳴が上がったのは、
らんらんが丁度30個目のレアアイテムを取得した時だった。
驚いて視線を移せば、巨大なモンスターに追われる1人のプレイヤーがいた。
全体公開されているレベルは間違ってもこの最高レベルフィールドに居るようなレベルではない。

「あらら★」

ぱちくりと一度またたくと、たんと地面を蹴る。





「アイヤアアァァァ~!!・・・って、あれ?」

頭を抱えてうずくまった女性の上を小さな少女が飛び越えた刹那、
まさに彼女に飛び掛らんとしていたモンスターが消えた。

「えっ・・・?」

「大丈夫かな?」

驚く女性を背にかばうように立ち、
手に持ったクールを何度かくるくると回すと一度ポーズを決める。

「らんらんが来たからもう安心だよ♥
 そこにいてね、すぐ片付けちゃうんだから★」

そう言うと駆け出したらんらんはあっという間に周りに残っていた数体のモンスターを片付けた。

「もう大丈夫だよ♥
 キミのレベルだともうワンランク下の方がいいんじゃないかな?
 はいこれ、ワープアイテムあげちゃう★」

呆気にとられたままの女性の手にぽんとアイテムを置くと、
何事もなかったかのようにてくてくと歩き出す。

「あ、あの!」

その後姿に、女性が声を掛けた。

「助けてくれてありがとある!!」

あっという間にモンスターを片付けた自分に向かい、きらきらとした目を向ける女性に
らんらんはくるりと振り返ると、ぱちりと一つウインクを送る。
そしてそのまま跳ねるようにフィールドへと戻って行った。










とある日のシュトラル学園購買

「ら、らんらん氏あるー!!!本物あるー!!!!
 ずっとファンでしたある!あ、あ、握手してほしいある!!」

「握手?いいよー♥」

「何だ、このチビガキ知り合いなのか?」

「むっ!チビガキだなんて失礼しちゃうな★」

=============================================
らんらん
メイファ(ハトさん)
リガウド(妙さん)
PR

Trackbacks

TRACKBACK URL :

Comments

Comment Form